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7、女のカンと修羅場

何も伝えてない。いないかもしれない。そのときは鍵を使って入ればいい。

いろいろぐちゃぐちゃ考えながら、マンションの下に着いた。
でも・・一度確認しよう・・
と・・・窓が見える場所まで移動した。
あ・・・・いる。 帰ってきてた。部屋にいるようだ。
マンションまで行きなおし、部屋の前まで来た。
鍵を使おうかとも考えたが・・・電話してみた。

「はろぉ。何してる?今・・」
「ゲームしてる。テレビ見ながら。」との返事。気づいてない。
「ね・・・玄関開けてよ。前にいるから。」
「はぁ???」といいながら、扉が開いた。

「なにしてんねん・・・・」と少し呆れていたが、すぐにあげてくれた。
「おなかすいたーーー。食べに行こうよ。」
部屋は帰っていったときのまま・・・のような感じだった。









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そんな洋太から連絡が来たのはゴールデンウィークも終わった
5月の下旬だった。

「ひな東京来るか?」
また、急だなぁ。。。
まぁ・・いいか。と・・また流されていくあたり私も私だな・・

梅雨に入った東京はじめじめしていた。
蒸し暑い・・
洋太の家でぼーっと外を眺めた。
住宅だらけの街並み。
下町だから余計に感じる。自転車で出かけた。なぜか二台自転車がある。
「なんで二台必要?」との問いに答えが来るわけでなく・・
「行くぞ。」
荒川の街まで来た。
こんな近いんだぁ。。と感動したり・・
下町・・やっぱり好きだ。
商店街で買い物した。
家に帰り、ハンバーグが食べたいという洋太のリクエストに答え作った。
「明日帰るし、ハンバーグのこったからお弁当作ろうか?」
「おう。頼むわ。」といわれたので、作った。

洋太から合鍵が渡された。
「飛行機の時間と調整して帰れよ。」と。
鍵は持ってていいとのこと。

掃除でもして帰るかなぁ・・・と
クローゼットの中に掃除機があるのを知っているため、開けた。
下に置いてあるかばんから手紙と写真が無造作に・・隠している?ような
感じであった。
見ていいもの・・・?いや・・隠してあるのは・・見てはいけない・・
そう思ったが開いてしまった。
日本の海・・どこだろう・・わからない。
私より年齢が上そうな女性とのツーショット。
この人誰だろう・・・洋太は最近の洋太だ・・
手紙を見た。
「この間はありがとうございました。洋太様のおそばにいられるだけで
幸せを感じることが出来ました。私は洋太様の奴隷でございます。
またたくさん私で満足していただけるように私も勉強いたします。」

これって・・・彼女?違う・・・わからない・・

見てはいけないものを見たような気がしてあわてて直した。
私がネットで言われてしてたようなことを実際に会ってした人がいるってことか。。やっぱり。。と頭の中で諦めと、失望とがいっぺんにきた。
今日は帰ろう。これで帰ろう。
で・・・今週末また来よう。なんだか胸騒ぎ。カン・・・だ。
そう思う。何かある・・・
私はすぐに用意して部屋を後にした。

週末まであっという間だった・・・
洋太には伝えていない。
仕事が終わり、すぐに空港に行き、飛び乗った。





4月になり、新しい職場に行った。人の入れ替わりもあまりなく、
新人は入ってきていたものの、すんなり入り込めた。
がんばろう。いろんなことに挑戦していかなきゃ。
気持ちは前向きになってる。
新しくなった自分、がんばれ。


仕事は順調に進んでいた。
ネットの仕事もセーブしたが、順調に行っている。
しんさんもよく顔を出してくれる。
ゴールデンウィークに旅行にでも・・と口座にとんでもない桁数のお金を
置いていったり・・・
ちょ・・・3人で出かけるには多すぎますが。
「後残りは教育資金とか洋服買ったりしていいから。。」と。
ほんとに毎回ありがたいです。感謝感謝です。

ゴールデンウィーク何しようか・・・
悩んでたら慎吾が、「5日とか行っていい?」とメールが。

まぁ。。することないし、いいかぁ。。と思ってお返事。

子どもたち、初めて慎吾に会った。
でも慎吾も自分に子どもがいるから扱いに慣れていた。
すぐに子どもたちは懐いた。
子どものが順応性があるなぁ。。と思った。
朝来て、ボーリングして、焼肉食べに行って・・・とばたばたして
彼は帰っていった。
「顔見れたらいいし。ひなが元気だったらいいんだ。」と。
慎吾は私が最近元気がないことに気がついたらしい。さすが。
少しつめの垢を洋太に飲ませたいわ。。と思ったりした。


待合室で洋太は新聞を読みながら待っていたようだ。
さすがに足元がふらつく。
帰りの運転も私がした。
「街に出るか・・」の一言で天神に行った。
人が少ない。閑散としていた。
祭日なのに・・・と思ったら。
数時間前の地震がかなりひどかったらしく、店舗が臨時休業したりしてるらしい。実際地下街を通っても休みが多い。
上を歩くと、ガラスが割れていたりした。
かなりの被害が出ているようだ。
私たちはあきらめて帰ることにした。

「俺、今帰ってきたばかりで、いろいろやってるけどさ、仕事ではがんばってるつもりだ。最年少で課長目指してる。」
寝ながら洋太はそういった。
だから・・?という感じではあった。
「そう。。がんばってね。」
としか言えなかった。
彼から謝ってもらってない。それはそれでいいのだが・・・
罪悪感とかはまったくないのだろうか・・

次の日彼は帰っていった。


毎日がめまぐるしく変わっていった。
仕事について覚えることも、引越しの荷解きも何もかもいっぺんにやった。
忙しいほうが何も考えなくてよい。
そのほうが気持ち的に楽だった。















洋太が新幹線で来た。
さすがに疲れたようだった。
家についてから、早速同意書に名前と印をつかせた。
「こんなのあるんだな・・」
私は何も言わなかった。言うと恨み言を言いそうになるし、
かといってこの状況が変わるわけでもない。
辛いだけだ。

「明日早いし、お風呂に入ったら寝よう。」
それが精一杯の言葉だった。

夜、眠れなかった。横で寝ているのを見るのも辛かった。
起きてリビングの窓を開けた。まだ寒い。でも星は綺麗だった。
正直おろしたくなかった。このまま産んでもいいかなとも考えた。
でも、仕事も新しい始まり、環境が変わったばかり・・。
タイミングなんだろうか・・・涙が出た。
「ごめんね・・・。」新しい命に謝ることしか出来なかった。

病院までどうやって行ったのかわからなかった。
全身麻酔で中絶手術はする。
いつのまにか眠っていて、次に気がついたのは、地震でベッドが揺れたときだった。かなり大きなゆれがあり、体の動かない私は怖かった。








プロフィール

ひなこ

Author:ひなこ
40前にしてやっと重い腰をあげて恋愛を振り返ろうかと。
誰かに聞いて欲しい? いや。。ただぶっちゃけたいだけ。
ずっと心にしまっておいたものを。そろそろ開放してあげたい。
嘘のようなほんとの話。あなたもこんな経験ないかしら?

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